今日は、「ギャラリーフェイク」をご紹介いたします。このアニメは、小学館のビックコミックスピリッツ連載の漫画がアニメ化されたものです。原作の中から選りすぐりの話を選んだのではないかと思いますが、コミックの終盤の話まではアニメ化されていませんので、漫画だけ読んでアニメをまだ見たことがない人は、少し物足りないかもしれません。
でも、主人公の藤田や助手のサラが動いてしゃべってる姿は、漫画では味わえない楽しみが味わえるような気がします。すべての登場人物の声がぴったりマッチしていて原作の雰囲気がすごくよく表現されていると思います。
主人公の藤田玲司は港沿いのアートギャラリーを営む美術商で、いつの間にか知り合うことになった助手のサラ・ハリファといろいろな事件や出来事に遭遇し、複雑に絡み合う人間ドラマと共に、自分の信念やライフワークに向けて必死に生きていく姿が何とも言えません。
ブラックマーケットとも取引をする藤田は、美術商としての評判はあまり良くありません。しかし、元ニューヨークのメトロポリタン美術館のキュレーター(学芸員より展示や企画、マネジメントに特化した総合職)だった彼は、天才的な修復の技術や、美術全般の博学な知識を武器に魑魅魍魎が跋扈する世界で様々な試練や事件に直面し、乗り越えていきます。
私立高田美術館の館長(ニューヨーク近代美術館の元キュレーター)との関係もとても面白く、ライバル・敵対関係が次第に変化していくところも良く描かれているのではないでしょうか?
あと、じっくり楽しんで頂きたいのがサラにまつわるストーリーの部分です。藤田の人としてのありのままの姿を、垣間見ることが出来ると思います。
一見きれいな世界に見えて他の業界と同様、美術業界にも光と影があり、その中でも自分の信念を持ち続けて生きていゆく藤田の姿がキラリと光っています。一見の価値はある内容の濃い作品ではないでしょうか。
なお、この作品は現在dアニメストアでは見れません。現在バンダイチャンネルで第1話無料キャンペーンで見ることが出来ます。アマゾンでは、DVDなどの映像作品を購入することが出来ます。
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アニメの資料はウィキペディアより抜粋
スタッフ
原作 - 細野不二彦
監督 - 西森章(1話 - 12話)、山崎理(13話 - 最終回)
シリーズ構成 - 十川誠志(1話 - 12話)
キャラクターデザイン・総作画監督 - 佐々木敏子
美術監督 - 青井孝、中村典史
色彩設計 - 伊藤靖子
撮影監督 - 久保博志(1話 - 25話)、今泉秀樹(26話 - 最終回)
編集 - 櫻井崇
音楽 - Face 2 fAKE with 勝手にしやがれ
音響監督 - 小林克良
プロデューサー - 小林教子、岩上敦宏
アニメーション制作 - 東京ムービー(1話 - 25話)、東京キッズ(26話 - 最終回)
製作 - テレビ東京、アニプレックス
主題歌
「ラグタイム」(1話 - 25話)
作詞・作曲 - 武藤昭平 / 編曲・歌 - 勝手にしやがれ
「ビューティフルライフ!」(26話 - 最終話)
作詞 - 山口進 / 作曲 - OUTLAW / 編曲 - OUTLAW & 片岡大志 / 歌 - OUTLAW
エンディングテーマ
「思い過ごしの効能」(1話 - 12話)
作詞 - 田村キョウコ、砂田和俊 / 作曲 - 田村キョウコ / 歌 - サンタラ
「だから、私は歌う」(13話 - 25話)
作詞 - 白木裕子 / 作曲・編曲・歌 - ナチュラル ハイ
第29話の挿入歌としても使用。
「Anything For You」(26話 - 最終話)
作詞 - Pushim / 作曲 - Pushim、H Tanaka、T Watanabe / 編曲 - Pushim、Tanoo.、T Watanabe / 歌 - PUSHIM