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おすすめしたいアニメはたくさんあるよ! その49「星界の紋章・星界の戦旗」☆☆☆☆☆

今日は、星界シリーズをご紹介いたします。宇宙戦記物と言えば、、銀河英雄伝説などがまず最初に思い浮かびますが、星界シリーズも負けず劣らずおすすめしたいアニメだと思っています。

多少ネタバレになるかもしれあませんが、ストーリ全体の魅力を総括すると次のような点に集約できるのではないかと思います。なお、この作品は、現在Dアニメでは見れない(以前放映されていたので、そのうち放送する可能性はあります)ので、放送しているチャンネル(事業者)と契約するか、レンタル等で対応する必要があります。アマゾン等で映像作品を購入することもできます。プライム会員の方は、有料で一部視聴できるようです。


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その1 キャラクターデザインの魅力

星界の紋章・星界の戦記シリーズは、森岡浩之氏原作のライトノベルでイラスト担当は赤井孝美氏が担当。赤井さんというと、ガイナックスの立ち上げや、何といっても「プリンセスメーカー」シリーズだと思います。架空の世界とはいえ、女の子を育てるという究極のオタクゲームは、多くの工作系オタクを2次元の世界にたたき落としたA級戦犯であるような気がしてなりません。

星界シリーズに話を戻しますと、まあ、やたら目がでかいなど、見始めは違和感を感じますが、そのうち違和感はなくなります。キャラクターデザインもシリーズ後半はとても柔らかくなり、最終シリーズなどは、とても好感が持てるキャラクター描写になっています。

 

その2 人間関係の機微

あらすじとしては、もともと人類が労役用として開発した?アーヴという種族が逃亡して、「アーヴによる人類帝国」を構築するに至ります。政府主席の息子であり、主人公のジントは、アーヴ帝国に侵略を受けた際、彼の父の政治工作により、彼の意志と関係なくアーヴ貴族となり、アーヴ帝国の一員になることになります。

ジントの周囲からは、このことを国家への裏切りと責められ、最終的には彼の父も処刑されてしまいます。裏切り者と呼ばれながら故郷の星を離れ、帝都へ向かおうとするジントを宇宙港へ迎えに来たのは、アーヴ皇帝の孫娘「ラフィール」なのです。

「ラフィール」と呼ぶがよい!彼女の一言で、彼女の魅力に取りつかれたかのように、ジントはその後の戦いの中に身を投じていきます。二人の出会いやその後の戦いの中での関係は、「心地よい親近感が持てる距離感」が保たれ、見ていて微笑ましく感じるところがあります。

最終的にはこの作品の魅力はラフィールとジントとの人間関係や男女としての距離感なのではないかと思います。原作を最後まで見たわけではないのですが、この2人は是非とも「通常宇宙」のどこかで結ばれて欲しいものだと思います。

 

その3 オリジナリティあふれる世界観

 宇宙の捉え方や戦術・武器などがオリジナリティに富んでいます。何回見ても、「これより本艦は単艦時空砲として・・・」なんじゃこりゃ・・と思うような、意味が分からないフレーズ(ところ)、冒頭で流れるアーヴ語も、風変わりで未知の世界観が満載のところが魅力的です。関心のある方は、作品を通しで見た後、ウィキペディアでおさらいするのも面白いかもしれません。

ja.wikipedia.org以下、ウィキペディアより抜粋。

『星界シリーズ最大の特徴が、この「平面宇宙」である。平面宇宙とは「通常宇宙」と異なる物理法則に縛られた「別の宇宙」である。時間と平面空間だけで成り立つ文字道理の「平面な宇宙」。「門」によって通常宇宙と繋がれているが、その世界に立ち入る為には「時空泡」と呼ばれる通常宇宙の法則を堅持した空間で身を守らなければ三次元物質は「時空粒子」となって雲散霧消してしまう為、平面宇宙航法理論に基づく平面宇宙航行技術が必要不可欠とされる。』

 

 分かります?私は、良く分からなとこが良いかもと思っています。その他、いろいろな設定や世界観がとてもユニークなので、一度シリーズを鑑賞したらゆっくりご覧ください。

 

最後に

私は、Dアニメでやっているときには、たまに全シリーズを見返したりしています。一度見始めると、その独特の世界観とストーリー展開の速さに、ついつい引きこまれてしまいます。作品中に「爆散」という言葉がたまに使われています。

戦いの中で、敵の主砲が命中して生命そのものの存在が、消えてなくなることを表現しています。宇宙戦記物の特徴として、エネルギー砲の類が命中した時や戦闘の最後で力尽きて轟沈する時を、なんとも言えない、「潔さ・儚さ」で表現していると思います。

そこには、スターウォーズシリーズの様に空に浮かんで出てくるようなことはなく、アニメにおけるキャラクターの最後は、欧米と違い「日本人独自の淡白な処理」があると思います。日本は、歴史的に見ると大きな戦争や災害が多く、一見平穏そうに見える現代ですら、「死との隣り合わせ」の世界は、私たちの日常に連綿としてつながっているのかもしれません。

今の日本は無宗教な国で、このような生死感やキャラクターやストーリーの始末は欧米人には受け入れならないし、映画館での一般公開は無理なのかも知れません。このことは、現在から未来に至るまで、日本のアニメが興業的なヒットを飛ばす制約になり続けるとは思います。でも、もうじき還暦を迎える私にとっては、なぜか「心地よい響き」として後を引くフレバー(味付け)として、繰り返し見てしまう魅力の1つとなっている気がします。

 

 
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星界の紋章 スタッフ
企画 - 渡辺繁、植田益朗
原作 - 森岡浩之(ハヤカワ文庫刊)
監督 - 長岡康史
シリーズ構成・脚本 - 吉永亜矢
ビジュアルコンセプト - 赤井孝美、江田恵一
キャラクターデザイン - 渡部圭祐
メカニックデザイン - 森木靖泰、筱雅律、常木志伸
ゲストデザイン - 井上邦彦(第5話 - 第12話)
美術監督 - 岡田有章
色彩設計 - 歌川律子
撮影監督 - 白井久男
編集 - 瀬山武司
音響監督 - 小林克良
音楽 - 服部克久
音楽制作 - おもちゃ工房、BeSTACK
プロデューサー - 海部正樹、岩田幹宏、杉田敦、積惟文
製作 - SUNRISE、WOWOW、バンダイビジュアル


星界の戦記 スタッフ(第1シリーズ、次シリーズ以降省略)
企画 - 渡辺繁、植田益朗
原作 - 森岡浩之(ハヤカワ文庫刊)
監督 - 長岡康史
ビジュアルコンセプト - 赤井孝美、江田恵一
キャラクターデザイン - 渡部圭祐
メカニックデザイン - 森木靖泰、井上邦彦、大輪充
美術監督 - 岡田有章
色彩設計 - 横山さよ子
撮影監督 - 白井久男
編集 - 瀬山武司
音響監督 - 小林克良
音楽 - 服部克久
音楽制作 - BeSTACK
プロデューサー - 海部正樹、岩田幹宏、杉田敦、積惟文
製作 - サンライズ、WOWOW、バンダイビジュアル

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