今日は、『白い砂のアクアトープ』をご紹介いたします。プロデュースは、infinite、アニメーション制作はP.A.WORKSになります。
この組み合わせは、このブログでも以前ご紹介いたしました、SHIROBAKOの劇場版も同様のタッグで制作されています。
dアニメストア「白い砂のアクアトープ」冒頭紹介画像
結論からも申し上げますと、企画・プロデュースも製作も見事にかみ合った非常に良い作品に仕上がっていると思います。
特に、作画、脚本、声優陣や音楽のアレンジも含めて、バランスとの取れた出来栄えが大きいと思います。
脚本は、最初は劇場版のSHIROBAKOの数年後の暗い世界観が、「白い砂のアクアトープ」前半のストーリーに重なる気がして、少し展開が心配になりましたが、見終わってみると話の流れのまとまりもよく、素敵な終わり方だったと思います。
dアニメストア「白い砂のアクアトープ」第17話 紹介画像
自然の大切さ、海洋生物を通して命の大切を訴えながら、「2人の少女の挫折から自分のやりたいことを見つけ挑戦するストーリ展開」が、見ていて小気味よかったです。
沖縄の美しい自然、厳しくもあたたかな職場、相手を思いやる気持ち。最初はぶつかり合う部分があっても、お互いが理解するまでの話の持っていき方など、かなり丁寧につくられています。
スタジオジブリ以外にも、すばらしいアニメーション作品が、京都アニメーションの他にも、infiniteやP.A.WORKSなど、アニメーションに丁寧に取り組む会社の頑張りによって、生み出されることはとても喜ばしいことだと思います。
さて、この作品のストーリには、少しオプションて的に不思議な体験などの要素が盛り込まれていますが、あくまでもオプション的な存在です。
また、男女の恋愛的な要素はなく、女性の仕事に取り組む真摯な姿が、とても好印象に描かれています。
登場する男性陣は、おとなしめのキャラが多かったですが、光る部分として「くくるのおじいさん」の存在などはとても味があって良かったと思います。
dアニメストア「白い砂のアクアトープ」第3話 紹介画像
そして、もう1人、仕事に厳しいある人物が「なぜ仕事に厳しいのか?」というところを感じ取っていただくと、物語の深みが感じられると思います。
優しいだげでは、水族館の経営は成り立たないことを理解することも、大切なのだと思います。
dアニメストア「白い砂のアクアトープ」第1話 紹介画像
それ以外にも、「くくるの成長や頑張り」も見るべきところですが、もう一人の主人公、「宮沢風花が見つけたアイドル以外の自分のやりたい仕事への取組み、次のスッテプへの挑戦」も、見る人の心に訴えかけるものがあると思います。
dアニメストア「白い砂のアクアトープ」第2話 紹介画像
「他人をかき分けてもアイドルのセンターに残りたい」と思うような貪欲さがない、優しい彼女が出した結論は勇気がいるものだと思います。
「くくるの非常につらい経験」とともに、物語に深い味わいを与えていると感じました。
このアニメは、現在dアニメストアで視聴することが出来ます(2021年12月19日現在23話まで、来週には全話視聴できると思います)。
全24話ですから一気見ですと半日以上かかるかもしれませんが、心が洗われる素敵な作品だと思います。
タイトルの「アクアトープ」とは、ストーリーの全体を見ると、単なる水族館や水辺の展示場所というような意味合いだけでなく、「海洋生物の生態系の存続や環境問題に対する挑戦まで」含めた、深みと広がりがある思いが込められているのではないかと思います。
是非dアニメストアを活用して、ご覧いただければと思います。
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