今日は、『装甲騎兵ボトムズ』をご紹介いたします。ずいぶん古いアニメで、製作年は
1983年 サンライズ製作によるものです。私が会社に入ったのが1985年ですから、今から40年くらい前の作品になります。
多少ネタバレになるかもしれませんが、このアニメの主人公キリコは、PS(パーフェクトソルジャー)として、完全な人間兵器として扱われています。
多くの戦場を駆け抜けうちに、このアニメのストリーでは、キリコと同様のPS、フィアナ(キリコの恋人となる)やイプシロン(PSとしてのライバル)と出会います。
また、ゴートやバニラ達とも知り合います。一連のすべての戦いや出会いは、世界を支配する「異能者」によって管理され仕組まれたものだったように描かれています。
この描かれている世界の紛争や戦争は管理・コントロールされたもので、ファイアとの出会いや別れも仕組まれていたのでしょうか?
同じPSでもキリコとフィアナやイプシロンとは根本的に異なる部分があります。キリコは生まれながらなの「PS=異能者」として描かれ、テレ版以降のOVAではその特異性がさらに神ががかって、強調されていきます。
他方、フィアナやイプシロンはジジリウムによる、PSにとって不可欠な化学的処理を受けないと戦闘能力、ひいては生命維持までおぼつかないことになります。
それらの違いが、物語(全シリーズ)のなかでキリコとフィアナの数奇な運命を物語る縮図なかもしれません。キリコは永遠に「さまよえるユダヤ人」のように冷凍睡眠で生き続け、蘇生されては戦いの中に身を投じて行く。悲しい宿命なのかもしれません。
いろいろ考えさせられる作品ですが、テレ版52話の中でも・・・
一番のおすすめシーンは、「第23話 錯綜」の後半シーンです。他にも見どころのシーンはたくさんありますが、倒れたキリコを介抱するフィアナの所作。
キリコが目覚めたときに川辺で鉢巻をしているシーンなどは、このアニメの数少ないキリコとフィアナの人間らしい仕草が感じられ、とても引き付けられ、私の脳裏に焼き付いている名場面です。
男性陣は、女性としてのフィアナの美しさに憧れ、女性陣は、キリコの男としてのクールな仕草に魅了されたと思います。フィアナもキリコも造形としては、ある意味、顔も体もギリシャ彫刻のような美しさだと思います。
この作品は、現在Dアニメで見られる他、アマゾンで映像作品を購入することが出来ます。初めてLDボックスが出たとき、買いそびれてプレミアが付いた高額のボックスを秋葉原で購入した記憶があります。
※1契約日・解約日に関わらず、毎月1日〜末日までの1か月分の料金が発生します。※2別途通信料その他レンタル料金等サービスによっては別料金が発生します。※3見放題対象外コンテンツがあります。※4初回31日間無料(31日経過後は自動継続となり、その月から月額料金全額がかかります。)
(以下Dアニメの解説抜粋)
どこか人間性の欠落した主人公、使い捨ての消耗品として描かれるロボット兵器……本作品は、多くのロボットアニメとも異なる構造を持つ、リアルロボットアニメ。百年戦争の末期、謎の作戦に参加した兵士キリコは、最高機密の素体を目撃し、軍から追われる身となる。地獄のような日々の向こうにキリコはなにを見るのか?
ずいぶん高いですが、昔のLDボックスに較べたら安いです・・・
なお、ボトムズといったら、スコープドックです。かなり大きな模型も発売され、買いたい衝動に駆られたことも多々あります。模型雑誌、ホビージャパンでは毎回スコープドックのカッコよく完成した模型が写真で掲載されていた記憶があります。
アマゾンでは、スコープドックの模型やフィギュアも販売されいます。これが実にカッコいいんです。
[キャスト]
えりぴよ:ファイルーズあい/市井舞菜:立花日菜/五十嵐れお:本渡 楓/松山空音:長谷川育美/伯方眞妃:榎吉麻弥/水守ゆめ莉:石原夏織/寺本優佳:和多田美咲/横田 文:伊藤麻菜美/くまさ:前野智昭/基:山谷祥生/玲奈:市ノ瀬加那
[スタッフ]
原作:平尾アウリ(徳間書店リュウコミックス)/監督:山本裕介/シリーズ構成:赤尾でこ/キャラクターデザイン:下谷智之、米澤 優/CGディレクター:生原雄次/色彩設計:藤木由香里/美術監督:益田健太/美術設定:藤瀬智康/撮影監督:浅村 徹/編集:内田 恵/音響監督:明田川 仁/音響効果:上野 励/音楽:日向 萌/アニメーション制作:エイトビット
[製作年]
2020年
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会
[キャスト]
キリコ・キュービィー:郷田ほづみ/フィアナ:弥永和子/イプシロン:上恭之介/ロッチナ:銀河万丈/バニラ:千葉繁/ココナ:川浪葉子/ゴウト:富田耕生
[スタッフ]
原案:矢立肇/原作・監督:高橋良輔/キャラクターデザイン:塩山紀生/メカニカルデザイン:大河原邦男/音楽:乾裕樹
[製作年]
1983年©サンライズ