今日は、日渡早紀原作の「ぼくの地球を守って」をご紹介します。アニメの絵的には、後藤隆幸さんが、作画監督をしていてとても美しい絵に仕上がっています。キャラクターデザインでは、この作画の後藤さんやキャッツアイの平山智さんの絵が私はとても好きです。
話は戻りますが、物語としては宗教的なSFファンタジーアニメの走りのような作品だと思います。原作コミックも読みごたえはありますが、アニメになることにより、美しく幻想的な絵と音楽が強烈に印象に残っています。また、「ミュージック・イメージ・ビデオ~金色の時、流れて~」(注1)(ビクターエンタテインメント、1995年。監督:やまざきかずお)も出色の出来栄えです。
物語は、転生もので、「ファンタジックチルドレン」に設定が似ている部分もあります。前世の記憶を持つメンバーが集まり、前世との因縁の中で様々な物語が展開していきます。そして、クライマックスは主人公の少年が望んでいたことが実現できるのか?ということにストーリが収斂していきます。原作コミック(注2)から切り出したような作品構成にはなっていますが、アニメが表現している世界観は、原作の雰囲気を勝るとも劣らないレベルで再現しているように思います。
SFファンタジーものがお好きな方はきっと気に入ってもらえると思います。
(注1)
曲目
Prologue〜金色の時流れて
三日月の寝台
夢のすみか
Moon Light Anthem〜槐1991
Ring
融けてゆく時間
時の記憶
Epilogue:Etude〜転生幻想
(注2)
花とゆめコミックスでは全21巻、白泉社文庫では全12巻で単行本化され、2004年5月からジェッツコミックスで愛蔵版 全10巻が発刊されています。
なお、この作品は現在、Dアニメで見れる他、映像作品はアマゾンで購入する事ができます。
ミュージックビデオはLDはオークション等でたまに出ますが、DVDは見当たりません。
発売されていないかもしれません。アマゾンでは、VHSビデオが出ていました。
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[スタッフ]
原作:日渡早紀(白泉社 花とゆめコミックス)/監督・構成:やまざきかずお/監督補佐・演出:川崎逸朗/キャラクターデザイン・作画監督:後藤隆幸/音楽:溝口肇/主題歌「時の記憶」作・編曲:菅野よう子/歌:SEIKA/制作:Production I.G
[製作年]
1993年
©日渡早紀・白泉社(花とゆめ)/フライングドッグ/PRODUCTION I.G