【個人の見解】
親子で楽しめる・・・・・・☆☆☆☆
暴力・残酷描写がない・・・☆☆☆☆☆
性的・刺激的な描写がない・☆☆☆☆☆
娯楽性・・・・・・・・・・☆☆☆☆
満足度・・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
学習・教訓的要素・・・・・☆☆☆☆☆
総合・・・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
dアニメストア『ぼくの地球を守って』冒頭紹介画像
今日は、日渡早紀原作の「ぼくの地球を守って」をご紹介します。
アニメの絵的には、後藤隆幸さんが、作画監督をしていてとても美しい絵に仕上がっています。
dアニメストア『ぼくの地球を守って 第2話紹介画像』
キャラクターデザインでは、この作画の後藤さんやキャッツアイの平山智さんの絵が私はとても好きです。特に、後藤さんの絵は、OVAミュージックビデオなどの美しい印象がずっと記憶に残っています。
「ミュージック・イメージ・ビデオ~金色の時、流れて~」(注1)(ビクターエンタテインメント、1995年。監督:やまざきかずお)だったと思います。出色の出来栄えですね。
ヤフオクやアマゾンなどでたまに見ますが、再生するのは、VHSビデオやLDなどですから、難しいかもしれません。
話は戻りますが、物語としては宗教的なSFファンタジーアニメの走りのような作品だと思います。
広大な宇宙の中での文明が進んでいる別宇宙からきた地球観測を任務とするメンバーが主な登場人物です。
遥か彼方から地球への転生は、このブログでも以前ご紹介した「ファンタジックチルドレン」に通じるものがあるかもしれません。このアニメの場合は、ずっと地球を月基地から観察してきたのですから、遥か彼方というわけではない無いと思います。
dアニメストア『ファンタジックチルドレン冒頭紹介画像』
原作コミックも読みごたえはありますが、アニメになることにより、美しく幻想的な絵と音楽が強烈に印象に残っています。
dアニメストア『ぼくの地球を守って 第4話紹介画像』
物語は、転生もので、前世の記憶を持つメンバーが集まるところから始まります。
ヒロインは、内気でありながら儚げな雰囲気を醸し出す少女。主人公は、年齢が少し離れたいたずら好きな少年。
彼が彼女にした「いたずら」から、話が徐々に進行していきます。
dアニメストア『ぼくの地球を守って 第3話紹介画像』
そうこうしているうちに、学校のクラスメイトが、なぜか全員が月での記憶を断片的に持っていることが判ります。
そして、捜し出すと前世の月での記憶持った仲間たちが出てくるのです。
このような不思議な因縁の中で様々な物語が展開していきます。
そして、クライマックスは主人公の少年が望んでいたことの実現に向けて、ストーリが進展し最終的には落ちつくところに収斂していきます。
dアニメストア『ぼくの地球を守って 第5話紹介画像』
アニメでは少しわかりづらいかもしれませんが、原作コミック(注2)も併せてご覧いただくと更に楽しんでいただけると思います。
原作コミックから切り出したような作品構成にはなっていますが、アニメが表現している世界観は、原作の雰囲気を勝るとも劣らないレベルで再現しているように思います。
素敵な作画と音楽、人のつながりや優しさ、時に嫉妬や憎悪も含めて、宗教色につつまれた心洗われるストーリ展開で最終的には救われる気がしました。
お盆のこの季節、人と人との関係は生死の時空を超えて、不思議な縁で繋がり続けるように思えます。
いまだに世界に紛争や戦争が続き多くの人が苦しんでいる世の中ですが、この作品に流れる優しが、少しでも多くの人に理解いただけるといいなと心から思う次第です。
dアニメストア『ぼくの地球を守って 第6話紹介画像』
SFファンタジーものがお好きな方は、きっと気に入ってもらえると思います。
(注1)
曲目
Prologue〜金色の時流れて
三日月の寝台
夢のすみか
Moon Light Anthem〜槐1991
Ring
融けてゆく時間
時の記憶
Epilogue:Etude〜転生幻想
(注2)
花とゆめコミックスでは全21巻、白泉社文庫では全12巻で単行本化され、2004年5月からジェッツコミックスで愛蔵版 全10巻が発刊されています。
なお、この作品は現在、Dアニメで見ることができます。
[スタッフ]dアニメストア脚注より抜粋
原作:日渡早紀(白泉社 花とゆめコミックス)/監督・構成:やまざきかずお/監督補佐・演出:川崎逸朗/キャラクターデザイン・作画監督:後藤隆幸/音楽:溝口肇/主題歌「時の記憶」作・編曲:菅野よう子/歌:SEIKA/制作:Production I.G
[製作年]
1993年
©日渡早紀・白泉社(花とゆめ)/フライングドッグ/PRODUCTION I.G